人の記憶は朧気で明日になればでたらめ話す
平気なふりでそうしてても横顔うろ覚え浮かべる心
影たちかき消すために陽を避けて歩くしかない
溺れそう
美しすぎる過去未来反復させ素敵さナンセンス
スイッチ切れたロボットみたい
飽くことない事象にばいばい
醜い魂 息吐く暇なく殺されて半透明の気体に溺れる
彷徨う子羊行き着く場所なく 移ろって虚ろって繕って
堕ちてく様を眺める神様あなた
心は大口あけて嘲笑い冷たく汚い
何も話したくない 話せない
なまあたたかい空気ものどの感触も光る白さも緑の穂も眩しい
何もできない
誰もがいなくなる
蒸発してく 全部
そして階段をくだって
そこから飛んでも死に損ない そんな簡単に逝けないで
柵からすりぬける むりだよ
外気はまた淡白で攻めてくる
その顔がきらいだ
蹲って頭にのぼる血
感覚がなくなっても痛いのは同じ
どうでもいいよ
何が損なわれようが
そのくせに躊躇うよ
未だ通う意思は邪魔
払い除けて埋めようよ
例えばきみが嘘をつく生きものでも
鵜呑みにできたらそれでよくて
忘れてしまうよ いつでもぼくら
思い煩うだけいらぬ羞恥
なんでこなくて隅でみとれていれば
錯覚おきてきみはいない
結局は同じだからこわくない
形はどうあれ報われる決まっている
生まれて育って眠って起きて悔いはない
今日も疑っていたって
今日もはねつけられたって
今日もひとりで泣いたって
今日も朽ちてくだけだって
昨日はまるで嘘みたいで
昨日はキラキラ輝いて
昨日は歪みを知らないで
昨日はうまく歩けそうで
明後日ゆるされなくなって
明後日こころがなくなって
明後日からだかたくなって
明後日
明後日いなくなって
誰かに許しを請うた
からまわって堕ちていくのを傍観者が笑ってみてた
誰にも説明つかない類の刹那が窓のむこう
自分と重なって流れている
いつかの感覚また再発
下敷きになって這い回る夢 頭痛
そんな狂気を愛してしまう
今日も外気を威嚇して
人に酔う前に消し去らなきゃここはこわい
まるで世界が遠すぎる罠みたいで
ゆらいでふくらんではじかれる単純で
まるで世界が遠すぎる罠みたいで
自滅する喚いてもがく人さながら
まるで世界が遠すぎる罠みたいで
あふれもれて埋もれて消える
まるで世界が遠すぎる罠みたいで
一瞬で砕けた粉々に黒を纏って
粉々に神々しく黒を纏って
まるで世界が遠すぎる罠みたいで
検討違いな捜し方をしていた
なんでいつもかなしくまではならないの
喧騒の合間を縫うように這うように
かけつけたけれど出遅れてしまった
迷子になっても見つかりたくないな
あなたのようにはうまく話せる術もない
空と花の色と風の匂いとともに消え失せる
何人がそういう
信じがたい切望は絶望に
本当はつらい
本当につらい?
つみあげてる
侵されない自分だけの世界なら
日々の圧迫
未来は暗い
そこから逃げて
どこにいこうと
受け入れて
割りきって
演じる無はがれやすく
組み込まれた妥当策を選ばされる
ずれた見解で返された頷きがむなしい
ばれない嘘ください
その場しのぎ
透けてる
足りない頭は
辿りつけずに
いつまでも泳いでるcliemry
すみの席 きいた声は鼓膜を裂いてこもったまま
カーテンの染みをながめた そらした先の視界は別世界
悪気ない様子で鬼たちは退屈な群れをつくった
むかいあわせなんて隣には誰もこない
先生しらないの
背後であなたがわたしを罵った
それからだみんな同じ顔にみえるようになったのは
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迫りくる明日もこわいものとしってた
過ぎ去りし春は遠く美しく
落ちてくまぶたみひらいて両手で作る羽根は脆く儚く まぶしすぎる世界
それでもね、
秘密うたえれば平気でいられるんだ
見上げた先の陸橋で朝顔の傘が咲くの虹ように
あなたのように笑えなくてもいいよ今は
ゆるしてくれるなら
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日々の跡 嘘みたいな今をうけいれる ふせったまま
きかないでときみはいう
いつくものかなしみは過ぎ去って
それすらもう感じなくなっただけ
どうしてもっとうまくできないの
ふれないでときみはいう
それですべては消え去って
ぼくは愛せるようになるのかもしれない
そんなわけないか
一切の欲を押し殺してそれでも垂れ流すからみんな去りひとりきり
夢の中みたいに浮かべる
ここで終わるのも悪くない
きみはいう嘘偽りもなく