原型なくせばぼくはきっと人になれるそれはたぶん醜くしぶとくかたくなで冷たいまるで機械いらないねそんな幸せじゃないような不幸せでもないような曖昧な錯覚に陥ってすり減ってく昨日までの痛み嘘みたいにひいて記憶は物悲しく次第に薄れ褪せていく濃厚な赤と透明な白を混ぜて塗り潰すぼくのからだ