醜い魂 息吐く暇なく殺されて半透明の気体に溺れる
彷徨う子羊行き着く場所なく 移ろって虚ろって繕って
堕ちてく様を眺める神様あなた
心は大口あけて嘲笑い冷たく汚い
何も話したくない 話せない
なまあたたかい空気ものどの感触も光る白さも緑の穂も眩しい
何もできない
誰もがいなくなる
蒸発してく 全部
そして階段をくだって
そこから飛んでも死に損ない そんな簡単に逝けないで
柵からすりぬける むりだよ
外気はまた淡白で攻めてくる
その顔がきらいだ
蹲って頭にのぼる血
感覚がなくなっても痛いのは同じ
どうでもいいよ
何が損なわれようが
そのくせに躊躇うよ
未だ通う意思は邪魔
払い除けて埋めようよ